魔法少女リリカルなのは SS

Southern Cross

♯.1 Reckless drivig









 酷いものだった。
 数トンもの重量を誇るビルのコンクリートが、紙細工のように切り裂かれ、アスファルトに散乱していた。ビルに原型は無く、中から時々オフィス家具が騒音 を立てて落下している。
 電力柱が折れ曲がり、電線から派手に紫電が舞う。信号機も倒壊していて、ランプが不規則に点灯していた。どこか遠くで、車のクラクション とその爆音が二重奏を響かせている。
 人々の悲鳴は聞こえない。すでに避難が終了し、最低限の防御結界が構築されていた。
 ミッドチルダの中央区画。高層ビル群が密集している質実剛健のオフィス街。
 誰も居なくなったビル群に、彼は居た。

「目標を補足した。報告通り三人。そちらの魔力計測数値は?」
『三人共二百弱。現在も上昇中! 注意してッ』
「了解」

 念話を終え、彼――クロノ・ハラオウンは眼前で破壊の限りを尽くしていた者達を注意深く睥睨した。
 普通の魔導師である。戦闘用のバリアジャケットも生成している。おかしいのは、その表情と、デバイスを持っていると思われる右腕だ。
 まるで焦点の定まらない眼。開きっぱなしの口。生気の無い顔色。死人と大差の無い風情だった。そして右腕。そこには視線を誘って釘付けにしてしまう何かが あった。

「今日だけで三件目……。さすがに応える!」

 クロノは愛杖のS2Uを素早く操作する。
 魔力供給。魔法選択。術式展開。
 先端部位に装備された緑色の硝石が、クロノの魔力に呼応して青く輝く。
 三人の魔導師の右腕は、機械とも生物とも見当のつかない歪な変形を遂げていた。金属を連想させる艶のある塊が、生物が呼吸をするように上下して、魔 導師の右腕を覆っている。いや、侵食していた。塊からは無数の電力コードのような触手が伸びており、右腕から肩、胸の間を這い蹲っている。
 生理的な嫌悪感を抱かずにはいられない光景だった。
 異様な威圧感が漂う中、クロノは無駄だと分かっていながら、警告をする。

「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。君達は管理局武装局員に包囲されている。大人しくデバイスを放棄して投降しろ」

 返答はやはり無かった。無差別に破壊された街の状況も、魔導師達の変貌も、まったく反応が無いのも、すべていつもと同じだ。
 クロノの顔が悲痛に歪む。

「ならば、少々手荒い手段で君達を拘束するッ!」

 彼らは自分の意思でこんな事をしているのではない。それは分かっている。だが、止める為には強行手段しかなかった。
 S2Uを振りかぶり、三人に突きつける。術式制御解放。極めて高温の熱量が、先端の宝石に集束して行く。白い紫電が生まれては弾け、周囲の大気を焦がした。
 トリガーヴォイス――!

『Blaze Cannon』

 衝撃が、S2Uを構えるクロノの腕を走り、爆発的な熱量が大気を焼いた。
 デバイス暴走事件。今ミッドチルダでは、この特殊な事件が異常な速度で増加していた。



 ≫1



『Target restraint』
「ご苦労様、バルディッシュ」

 バルディッシュが排熱ダクトから蒸気を吐き出す。
 戦闘態勢を解除した鋼の相棒に倣うように、フェイトも吐息をついた。
 彼女の眼前には、二人の魔導師が倒れていた。彼らの周りには、粉々に破壊されたデバイスが割れたガラスのように無残に散乱にしている。
 たった今、フェイトが鎮圧したデバイスの暴走体だ。

「こちらフェイト。エイミィ、聞こえる?」

 周辺の被害に唇を噛み、フェイトは念話を送る。
 デバイス暴走事件は、その発生が極突発的だ。前触れなど、まったく何も無い。正常稼動していたデバイスが、唐突に術者である魔導師の制御から離れ、無差別な 破壊魔法を周囲に撒き散らす。事前に察知して防御結界を展開するなど、出来るはずもなかった。
 どんなに注意を払っても、建造物の被害だけは避けようがない。それでも、管理局の住民避難誘導が迅速である為、民間人に被害者が一人も出ていないのが救いだ。

『こちらエイミィ。フェイトちゃん、大丈夫?』

 少し時間を開けた返答だった。何かあったのだろうか。

「うん、大丈夫。デバイスは鎮圧したから、災害担当の人達に早く来てもらって」
『デバイスの魔導師は?』
「……いつもの通り、魔力がほぼゼロの状態で気を失ってる」
『了解。医療スタッフも何人か回すね』
「お願い。あの、クロノは大丈夫かな?」

 彼は現在、別の暴走体の鎮圧に向かっている。
 暴走体は”寄生”した魔導師の魔力を無作為に利用・摂取して成長を繰り返す。暴走当時はAランク程度でも、数時間でAAA+まで成長する場合もあった。 可能な限り複数で鎮圧・駆除を行うのが現場の鉄則になりつつある。
 単独で行動するのは、周辺的にも鎮圧に当たる魔導師的にも危険なのだが、暴走事件が連続して二件発生していたのだ。
 本局で自由に動ける魔導師がクロノとフェイトしか居らず、結果として単独で鎮圧任務を行う事になってしまった。

『それが……』

 エイミィが言葉を濁す。

「……何かあったの?」

 抜け始めていた緊張感が一気に舞い戻るのを、フェイトは感じた。彼の力は日々の魔法模擬訓練で良く知っている。その高度な戦闘技術も判断能力もだ。 万が一という事態は無いはずだ。

「エイミィ、クロノに何か……」
『フェイト。あなたは速やかに帰還しなさい』

 凛とした声が、フェイトを遮った。

「リンディ提督……」

 いつも優しく、柔らかな彼女の声は、今は厳しく、とても堅かった。

『今日三回目の出動で、もう魔力が底をつき始めてるでしょう。それに、今のでカートリッジを五回使っています。これ以上の戦闘は認められません』

 二体の暴走体を鎮圧する為に、フェイトは相当の魔力を消耗している。さらにベルカ式カートリッジを五発使用。装備的にも体力的にも続闘は厳しい。
 だが、それはフェイトだけではない。一緒に出動しているクロノも条件は同様だ。
 フェイトは、軽い眠気を覚えている頭を振る。

「クロノの援護に回ります」
『駄目です。一度帰還しなさい』
「……後で沢山怒って下さい、母さん。念話、終わります」

 フェイトは一方的に念話を打ち切る。

「バルディッシュ」

 鋼の相棒を呼ぶ。彼は何も言わず、何も問わず、起動した。

『Load Cartridge』

 刃部と長柄を連結するコッキングカバーが上下にスライドする。内臓されているリボルバー・シリンダーが回転して、装填されているカートリッジが硝煙を吐き出す。
 凝縮・圧縮されていた高密度の魔力が、フェイトの枯渇しかけていた身体魔力を急速に潤して行く。全身に力が戻って来る感覚。同時に眠気が消えた。
 コッキングカバーを開放して、シリンダーを中央から外す。空になっている六発のカートリッジを排出。六発の空薬莢が清音を上げて落下した。腰のアタッチメントポーチ からカートリッジが装填されたスピードローダーを引っ張り出して、シリンダーに押し込む。グリップを弾き、カートリッジ再装填。
 シリンダーを中央に戻して、コッキングカバーを閉鎖した。

『Cartride loading completion』

 駆動音がなり、初弾が装填される。
 これが最後の予備カートリッジだった。管理局から支給されていた分は、今日の連続出動ですべて使用してしまっている。

「クロノ、今行くから……ッ!」

 彼が向かった現場区画は、出動前の簡単なブリーフィングの際に把握している。場所さえ変わっていなければ、全力飛行で数分の距離だった。



 ≫2



 耳をつんざく騒音をたて、車が爆裂した。赤い炎と部品を撒き散らして、空高く舞った鉄の塊が落下する。
 暴走したデバイス達の仮借ない魔法砲撃は止む事が無かった。

「ちッ!」

 転がるようにアスファルトを疾駆して、クロノは砲撃を回避する。周辺の被害を最低限に抑えなければならない以上、障害物も遮蔽物として利用出来ない。自力 で避け切るしかない。
 苛烈な砲撃。付近の車に再び着弾。爆発。身を投げ出すように爆風をかわす。勢いをそのまま、手に魔力を凝縮させ、地面を弾く。
 まるで全力で跳んだように、クロノの身体が宙に舞った。上空で身を捻り、固まる暴走体の位置を確認。使用すべき魔法の選択はすでに終了している。

「スティンガースナイプッ!」

 水色の閃光が煌き、帯状の魔法光が射出される。
 魔法光は不規則且つデタラメな軌道を描きながら、クロノの操作に従い、暴走体を強襲した。
 時間を掛ける訳にはいかない。魔力的にも体力的にも、そんなに余裕は無い。すべてに於いて早期決着を。
 風を貫き、飛翔した魔法光は、真っ直ぐに暴走体の元デバイスと思われる、生物とも無機質とも区別のつかない黒い塊を射抜く。三体連続で。

「がッ――!?」

 魔導師から呻き声が漏れた。暴走体の駆逐は容易ではない。持ち主である魔導師の魔力を枯渇させれば魔法攻撃は停止する為、純粋に魔力ダメージに魔法を設定 すればいいのだが、暴走体のコアであるデバイスは、そのものを物理的な衝撃で粉砕するしかない。つまり、結局は攻撃魔法はすべて殺傷性に設定しなければならないのだ。

「くそッ!」

 悪態をつくが、操作は止めない。止める訳にはいかない。三体目を撃ち貫いた所で、水色の軌跡は弧を描いて遥か空に向かう。

「スナイプショットッ!」

 S2Uを振りかぶり、弾道加速のキーワード・ヴォイスを入力。螺旋状に激しく軌道を描き、弾速を増した水色の魔法光は、もう一度暴走体のデバイスを一斉に 貫通・串刺しにした。
 三体目を貫いたと同時に、魔法光が閃光を放ち、凝縮。爆発する。
 製鉄所の製鉄所のように、真赤な灼熱の炎が轟々と噴出す。猛烈な熱とそれを伴った突風が、衝撃波となって周辺の残骸を小石のように引き飛ばして行った。

「どうだ……!?」

 着地して、クロノは炎に包まれる暴走体を見る。最大出力のスティンガースナイプだ。集束率の関係上、一点集中の攻撃力はブレイズキャノンよりも高い。さらに 込められた魔力を凝縮・圧縮して爆破。その衝撃は相当な物のはずだ。
 炎の中で、何かが輝いた。それが何なのか疑問に思う前に身体が勝手に跳ぶ。
 風を切り裂く何かが走り、鋭い痛みが右腕を襲った。クロノは顔を歪めながら、S2Uを操作。地面に着地して、疾走しながら予め選択しておいた魔法を無詠唱 で発動する。

『Round Shield』

 水色の大きな魔法陣が、クロノの前方に瞬間的に形成された。
 衝撃が走る。炎の中から撃ち出された弾丸が、魔法陣のシールドを容赦なく叩いた。
 極めて弾速の速い魔力弾だった。

「この程度では駄目か……!」

 炎の中の三体を睥睨する。彼らは緩慢な動作で、ゆっくりと赤い中から現れた。
 暴走体には、傷らしい傷がほとんど無かった。本体の黒い塊にスティンガースナイプの巨大な弾痕が二つ穿っているが、ただそれだけだ。その動作には まるで影響が無い。
 スティンガースナイプも駄目。ならば、と思案して、クロノは自分の案をすぐ様否定する。残された強力な魔法は、スティンガーブレイド・エクスキューションシフト しかないが、あんな大量に魔力を喰う魔法を撃つ訳にはいかない。現状の魔力残量から、撃ってしまえば後が無くなる。
 やはり、従来通りに行くしかない。
 クロノは一度大きく深呼吸をする。同時にラウンドシールドを解除。

「行くぞッ!」

 雄々しく宣言して、大きく地面を踏み締め、方向転換。弾丸のように暴走体へ突撃する。
 最初の一体の間合いに入るまで、僅か一秒半。接近戦に入るという、その突発的な行動と、何よりクロノの驚異的な加速に、暴走体の反応はあまりにも鈍かった。
 クロノは深く身体を踏み込ませ、S2Uを掬い上げるように一閃させる。火花が散り、打撃された黒い塊が揺れる。よろめく魔導師。黒い塊に反撃する様子も余裕 も感じられない。クロノは上半身を捻り、鋭い飛び蹴りを魔導師へ叩き込む。まるで電車に轢かれたように、魔導師が弾き飛ばされた。地面と何度か 接触した末、ビルの残骸に衝突する。
 そこで、ようやく残りの二体がクロノに反応した。獣のような咆哮も何も無く、無数の砲撃をクロノへ撃ち込む。

「君達の相手は後でしてやるッ」

 彼らの砲撃の練度は決して高くない。ラウンドシールドの準備を行いつつ、クロノは残骸と衝突した一体目掛け、地面を蹴る。暴走体は動かない。いや、正確には魔 導師が動けなかった。本体の黒い塊は生物のように配線コードを動かしている。
 飛び掛り、クロノは黒い塊へS2Uの末端を銃口のように押し付けた。

「チェックメイトだ」
『Break Impulse』

 固有振動数を割り出して、それに合わせた振動エネルギーを送り、目標を粉砕する魔法。固有振動数が分からなければ使用出来ないが、決まれば破壊出来ない 物など存在しない、極めて強力な近接破壊魔法だ。
 破壊の轟音も、爆発の灼熱も、何も無い。数瞬の沈黙の後、黒い塊が音をたてて粉々に粉砕された。文字通り、原子レベルで破壊されたのだ。
 戒めから解放された魔導師が、力無く地面に倒れ伏す。

「まずは一つッ!」

 背中から迫る砲撃をラウンドシールドで弾き、クロノは疾走を再開。目標を選定する。
 固有振動はモノによってすべて違う。まずは振動数を割り出さなければならない。数瞬の間、手、もしくは杖で目標と接触すればいいのだ。
 砲撃の密度が高くなり始めている。威力もだ。精度も、僅かだが向上しつつあった。回避し切れず、ラウンドシールドを発動。直後、被弾。風景が歪に歪み、 防御した高密度の魔力が波紋のように広がった。
 残り少ない魔力が、さらに磨り減って行く。暴走体の砲撃は、殺傷性であるにも関わらず、魔力にもダメージを与えて来ていた。

「これ以上時間を掛ける訳には行かない、かッ」

 虚脱感を感じ始めている身体に鞭を入れ、クロノは砲撃を防御したまま、強引に暴走体へ肉迫した。四散した砲撃魔力が、クロノの疾走が起こした突風に誘われ、 華麗に虚空を舞う。
 暴走体に跪くような形で懐に入り込んだクロノは、疾走の加速をそのままに、片手で逆立ち。ライフルの弾丸のような高速の突き上げ蹴りを叩き込む。魔導師の顎に 直撃。口の中が切れたのか、魔導師が口の端から鮮血を流し、よろめいた。
 クロノは余勢を生かして身を捩り、強引に脚から着地。獣のように四つん這いの姿勢で、鋭い回し蹴りを敵の脚へ放つ。
 脚を掬われ、魔導師が尻餅をつくように転倒した。
 態勢を立て直さず、クロノはS2Uの末端を黒い塊へ押し付け、トリガーヴォイスを入力。

「ブレイクインパルスッ!」

 選択されていた魔法が発動し、振動エネルギーが黒い塊へと容赦無く送り込まれる。
 一体目と同じように、醜悪な外見を誇っていた黒い塊が、文字通り無に帰した。

「二つッ!」

 脚に魔力を凝縮させ、跳躍。次の瞬間、飛来した最後の暴走体の砲撃がクロノが居た空間を抉った。破壊されたアスファルトが泥のように飛び散り、クロノの頬を 掠める。
 砂利を蹴りたてて走る。敵の砲撃錬度は先程よりもさらに上がっていた。異常な速度の成長具合だ。

「これでラストだッ!」

 だが、それも当たらなければ意味は無い。どれ程射撃が正確になろうと、集中砲火で無くなった砲撃に被弾する程、クロノは遅くも無ければ甘くも無い。
 左右に身体を振り、砲撃を回避しながら、最後の一人へ殺到する。
 眼前が黒い塊に埋め尽くされたのは、次の瞬間だった。

「――ッ!?」

 鍛えられた反射神経が、残り少ない魔力を振り絞り、ラウンドシールドを発動させる。
 衝撃。土を満載した麻袋で、思い切り殴られたような感覚だった。
 クロノの小柄な身体が人形のように飛んだ。半分に曲がっていた電力柱に衝突し、それを折っても衝撃は止まらず、その向こうにあった車のボンネット に叩きつけられた。
 息が詰まる。駆け巡る凶暴でどうしようもない痛みに、全身が軋み、悲鳴を上げた。

「がッ……!」

 呼吸不全の中で考える。一体どうなったのか。半秒考えて、予測がついた。暴走体の単純な打撃を受けただけなのだ。

「砲撃、だけじゃないって……事、か」

 ある程度予想はしていたが、何の前触れも無かった為、可能性として完全に見落としていた。
 肺が酸素と取り入れ始める。歪む視界の中で、最後の暴走体が砲撃の準備を整えていた。集束して行く魔力光が、どこか暖かいモノにすら見える。

「く、そッ……!」

 身体がほとんど言う事を効かなかった。車と衝突する瞬間に魔力で全身を保護していた為、打撲以外の怪我は無い。無いが、衝撃はまともに来ていた。
 クロノが見守る中で、暴走体の砲撃魔法が完成した。完全な殺傷性に設定されている魔力の本流が、次の瞬間、轟音と共に放出される。
 震える手でS2Uを操作しようとするが、出来なかった。衝突の衝撃で、手放してしまったらしい。視界の片隅に、地面に転がる愛杖が見えた。
 本流が、もう眼前まで迫っていた。
 そのまま、絶望する暇も苦痛を感じる時間も無く、クロノの身体は車ごと、圧倒的な熱量の前に蒸発して――。

「……?」

 来るべき衝撃は、いつまでも来なかった。伏せた眼を開ける。
 霞む眼に真っ先に映ったのは、漆黒のマント。

「何とか間に合ったね」

 金色の魔法陣で砲撃を防ぎながら、少女は肩越しに振り返り、微笑んでみせた。

「フェイ、ト……?」
「ごめん。すぐに助けるから、待ってて」

 少女――フェイトは、顔を正面に戻した。砲撃の光の源を強く睨む。紅色の瞳に映るのは、強い怒り。
 魔法陣を形成し、シールドを展開しているバルディッシュを握る手に、自然と力が籠もる。

「関係の無い人を巻き込んで、皆の暮らしを壊して、クロノまで傷つけて……! これ以上、あなたの好き勝手にはやらせないッ!」

 少女の玲瓏な金髪と同じ色の魔法陣が大きく輝く。次の瞬間、シールドを喰らうように浸食していた暴走体の魔力光が、閃光と突風をを巻き起こして 消失した。いや、相殺されたのだ。
 髪とマントをはためかせ、風を従えてフェイトが暴走体へ飛び掛って行く。クロノはそれを見届けて、眼を閉じた。意識は、思ったよりずっと早く闇に落ちた。





 to be continued.




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 □ あとがき □
 戦闘一色なお話。取り合えず、クロノは格闘強いって事で。彼ってシールドとかほとんど使った描写が無いので、出力的にどの程度なのかな〜。
 さて、なのはオンリーイベントに応募しました。当選したらこのSouthern Crossをオフセにして出版予定です。という訳でマッハ執筆。
 読んでいただきましてありがとうございました〜。






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