03.灼熱のくちづけ


 古巣というのは何かと気心が知れている。特に十年来のスタッフがいるそこは、フェイトにとっては実家も同義だった。
 老朽化による退役を間近に控えたアースラのスタッフが、移籍という形で所属している新造艦船クラウディア。機動六課に出向しているフェイトの本来の所属先である。
 出向後は六課の運営に奔走していたので、一ヶ月ほどご無沙汰だったが、最近は余裕ができたので事件の資料調査や人材提供で顔を見せるようになっている。さすがに 六課の同じクラナガンに隊舎を構えている陸士108部隊のように気軽に足を運べる距離でもないのだが。

「ごめんね、エイミィも忙しいのに」
「気にしない気にしない。分隊長やってるフェイトちゃんと比べれば暇で暇で仕方ないって感じですよ」

 かつては年下の上司を弄る悪癖を持っていたエイミィも、今では通信管制司令としてクラウディアのオペレータ一同を取り纏めている立派な上級局員だ。
 事件資料の件で、フェイトはクラウディアを訪れていた。地上本部と本局の間には縄張り争い的な軋轢があるのは有名な話だが、それは現場の人間にとっては無意味な 足枷でしかない。本局所属でレリック事件を追う機動六課は、地上本部からは何かと煙たがられる部隊であり、必要な情報が悪意によって流されない時もある。

「他の次元世界のレリック絡みは、地上本部の情報だけじゃ分からない部分も多いからね」
「その上、時々流れて来ないから」

 そんな時には各種コネやらパイプの出番という訳で、ゲンヤ・ナカジマや、その他の親しみのある陸士部隊、本局直属の次元航行部隊の手を借りる訳である。

「また必要になったら遠慮なく言ってね。それに」

 エイミィがポンとフェイトの肩を叩く。

「それに?」

 何だか嫌な予感がした。
 見詰めたエイミィは、いつの間にか雰囲気を変えている。地上本部と本局との無意味な軋轢に辟易していた表情はどこにもなかった。

「フェイトちゃんもそっちの方が何かといいでしょ?」
「何かとって……どういう意味?」
「惚けたって駄目ですよ〜。お姉さんは何でもお見通しですからね〜」

 今年で二十六歳を迎えた大人の女性とは思えぬ無邪気さを振り撒くエイミィ。
 嫌な予感が言葉にできない悪寒に変わる。こんな時のエイミィには触らぬ神に祟り無しというべきか、関わるとロクでもない事になる。長年の付き合いで フェイトは身を持って痛感している事実である。
 早々にいとまを告げようとするが、時はすでに遅かった。

「クラウディアに来たらクロノ君に会えるもんね〜」
「エ――エイミィッ!」
「フェイトちゃんが来るって分かったらね、クロノ君も結構嬉しそうにするんだ、知ってた?」

 それは知らなかった。

「そ、そうなの……?」
「そりゃもう。私が今度フェイトちゃんが来るよ〜って言うとね、ちょっと赤くなるの」

 そんな光景が自然と想像できた。むしろ意識せずとも頭の片隅にひょっこりとその映像が出て来た。
 エイミィから報告を受け、口数も少なく肯き、頬を薄っすらと紅潮させるクロノ。
 見たい。凄まじく見たい。照れた顔は時折見せてくれるが、何だかやたら無防備というイメージがある。

「そういえばクロノ君にはまだ会ってないの?」
「う、うん。ほら、資料関係で今日は来てるから」
「そこは遠慮しなくてもいいと思うなぁ。今日はシャーリーもいないんでしょ?」

 六課に出向して以来、シャーリーはフェイトの執務官補佐というよりも六課の全体の補佐に奔走している。彼女の負担を増やしたくはなかったので、問題の無い 業務は一人でこなすようにしていた。

「一人だし、何しても咎める人はないよ〜」

 確かにいないが、ダシにしてくる人はいる。この女性のように。
 このままここにいては弄られるだけなので、フェイトは早々に立ち去る事にした。逃げるようにいとまを告げると、大層不満そうな顔をされたが、世の中には 逃げるが勝ちという言葉がある。
 背中からクロノ君に宜しくね〜と見え透いた言葉が飛んで来た。何が宜しくね、だ。いつも一緒にいるではないか。
 フェイトの足は転送室には向かわず、艦長に向かっていた。
 自然と歩幅が広くなる。駆け足にならないように律するのに苦労した。
 しかし、アースラでも充分に広い艦内だったが、このクラウディアは輪をかけて広大だ。L級艦船の数倍規模のXV級なのだから仕方がない。何せ場所によっては 艦内用の転送室すらある始末だ。数年間の無補給運用、乗務員数は数百人、まさに次世代型艦船である。
 何度か曲がり角を進むと、細い声が聞こえて来た。

「?」

 呻きのようなそれは、人気の無い通路であった為か、よく聞こえた。
 足を止めて通路の奥を覗く。

「……わッ……!」

 咄嗟に横にあった自動販売機の影に隠れる。
 一組の男女が通路の突き当たり――照明の届き難い場所で抱き合っていたのだ。合計四本の腕はまさぐるように互いの肩や腰を行き来し、唇はぴとりと合わさっている。 一体いつ息継ぎをしているのか不思議なくらい唇は塞がれっ放しだった。
 フェイトは自動販売機からひょっこりと顔だけ出すと、覗き見はいけないと思いつつ、眼を凝らした。ゴクリと何故か喉が鳴る。
 どうやらフェイトが知る局員ではなさそうだ。新卒か、もしくは他の次元航行部隊から移動となった人かもしれない。それにしても熱い抱擁だ。何と言うか節操が無い。 男性の手は女性の背中だけではなく、尻や胸にまでしっかり伸びている。
 何て不謹慎な。ここは神聖や職場なのに。シャーリーがいたらきっと面白がってキャーキャー言っていただろう。良かった、連れて来なくて。
 などと思いながら、フェイトは口付けを交わし続ける男女から眼が離せなかった。
 ややあって、男女の局員が息も絶え絶えに身体を離す。女性の方は熱に侵されたような表情だ。男性の方も似たり寄ったりな様子だが、どうやらまだ二人とも理性は 残していたらしい。周囲を慌しく見渡して、乱れた制服を正すと、一言二言交わして離れて行った。
 女性局員が近付いて来る。フェイトは慌てて顔を引っ込めて、彼女が通り過ぎるのを待った。素知らぬ顔で出て行けば良かったのだが、生憎とフェイトは義兄のように ポーカーフェイスが苦手である。あんな交わりを見て普通な顔をしていられる余裕は無かった。
 数十センチ横を通って行く。その表情を窺うと、幸せそうに眼を細めている女性の顔が見えた。

「………」

 その足取りは軽く、羽でも付いているかのようだった。
 そんな背中を見送り、見えなくなった頃。

「鬼ごっこでもしているのか?」

 そんな声に、フェイトは年甲斐も無く素っ頓狂な声を上げてしまった。
 いつの間に現れたのか、クロノが立っていた。今日はいつものバリアジャケットではなく、インナーである。

「エリオやキャロは鬼ごっこをするような歳でもないだろう?」
「ち、違うって。鬼ごっこなんてしてないよ。それに、あの子達は連れて来てないし」
「分かってる、冗談だ」

 そう言って、クロノが微笑む。
 酷く落ち着かない気分だった。彼の顔が直視できない。視線はどこを見ても定まらず、指は腰の後ろでもごもごとしてしまう。
 頭をちらつくのは、ついさっきの映像だった。
 本能に突き動かされるような抱擁に興じていた男女。そして、それを終えた後の満足そうな女性局員。
 上目遣いで、フェイトはようやくクロノを見る事ができた。艶のある金の前髪の隙間から見詰めた彼は、不思議そうに小首を傾げていた。

「顔が赤いぞ、フェイト」
「……ちょっと、ね」

 誤魔化し方が思いつかなかった。

「……さっきの、君も見ていたのか?」
「さっきの?」
「さっきのだ」

 困ったようにクロノが言った。
 さっきの。一体何を示す言葉だろうと思った時、すぐに思い至った。

「ク、クロノも……見てたの?」

 あの男女の一場面を、だ。

「ブリッジに呼び出されて、その帰りにね。まったく、ああいうのは艦内では自重しろと言っておいたのに」
「……もしかして初めてでもないとか?」
「ああ。艦内の風紀もあるし、なるべく控えるようにとは言っておいたんだが」
「まだ若いんだ」
「君とほとんど変わらないくらいだ。……母親の役割が多いからと言って、そういう事を言っていると老け込むぞ、フェイト」
「い、いいじゃない。それでエリオやキャロが安心できるなら別に構わないよ、私。それに」
「それに?」
「クロノがいてくれるから、老け込むなんてまずないと思うな」
「意味が分からないぞ、それ」

 苦笑したクロノが歩き出す。フェイトもすぐにその後を追った。
 向かう先は艦長室。目的だった資料関係の業務は終えているので、後はそのまま帰るだけだったのだが、その選択をフェイトはまだ選べない。
 すぐ横を歩くクロノを見る事ができなかった。
 あの男女の抱擁が浮かんでは消える。クロノも見ていたという、あの映像が。
 まだ若い局員だと言っていたが、それを言うなら自分達だってまだ若い。フェイトは十代だし、クロノも二十代半ばだ。あんなものを見せ付けられて何も考えない はずもない。現にフェイトは思考を巧く切り替えられずにいる。
 艦長室が近付くに連れて、心臓は驚くほどの速度で早鐘を打つようになっていた。
 クロノに部屋に連れて行かれる。そしてその後どうなるのか、想像せずにはいられない。
 二人は無言のまま長い通路を歩き、目的地に着いた。
 艦長室。

「………」

 自分の鼓動の音がはっきりと聞こえた。
 これから起こるかもしれない出来事に、フェイトは喉を鳴らす。そんな自分を恥じるが、日頃会えない時の方が圧倒的の多いから仕方が無いと、強引極まりない言い訳 を自身に言い聞かせた。
 クロノの操作に従って艦長室の扉が開く。

「失礼します」
「そんなかしこまらなくてもいいって。ほら」

 先に入ったクロノが手を差し伸べて来る。
 顔を伏せながら、その手を取る。頬を紅潮させて自分が何を考えているのか、クロノに悟られてしまいそうで嫌だった。
 突然、痛いほどの力で前で引っ張られた。
 悲鳴を上げる暇も無かった。飛び込むように入室したフェイトの背後で扉が勢い良く閉鎖される。
 それから何がどうなったのか、よく分からない。
 ただ、唇が柔らかい何かで塞がれてしまったのは分かった。

「―――!?」

 身じろぎ一つ取れない。
 引っ張られた右手はしっかりと掴まれ。
 腰は動けないように固定され。
 見開いた眼に映ったのは、眼を瞑り、こちらの唇を吸うクロノのみ。
 頭が完全にフリーズした。
 ゆっくりとクロノが唇を離す。

「……あの二人をとやかく言える資格は僕には無いな。好きな子を艦長室に連れ込んで」
「ん!?」

 再び触れ合う唇。

「こんな事してるんだから」
「……これ……女の子の許可が無かったら……犯罪だよ?」
「悲鳴とか上げる?」
「……どうしようかなぁ」

 迷うような素振りを見せながら、フェイトはにっこりと笑った。親友や子供達に見せるような無邪気な笑みではなく、艶のあるそれを。
 拘束されていた右手をゆっくりと振り解いて、両手をクロノの頬に添えると、押し付けるように唇をぶつけた。それこそ、あの男女のように。
 存分に彼の感触を味わった後、荒い呼吸を口でして、舌をぺロリと出して無言の催促をする。クロノもすぐに応じて唾液で濡れた舌を出した。
 舌が絡みつく。つつき合い、ぶつけ合い、広い艦長室にピチャピチャという水音が響く。
 離れる舌だが、銀色の糸でか細い繋がりがあった。

「クロノの舌、甘い」
「フェイトの舌もだよ。柔らかい」

 数センチ先にある黒い瞳を見詰めながら、さらに唾液の移し合いに没頭する。
 クロノが言った。

「触ってもいい?」
「どこに?」
「駄目なら我慢する」
「……我慢できるの?」
「君が嫌がる事はしない」
「……嫌なはずないよ。触って、クロノ。キスだけじゃ足りない」

 触れ合う鼻先、唇、舌。互いの息遣いが感触で分かる。
 クロノの掌がフェイトの身体の上をゆっくりと這って行く。臆病な仔猫が歩くような繊細さだった。唾液の交換が熱を帯びて行く中、彼の右手は、なのはやはやてが 羨む胸の膨らみを優しく包み、左手は整った尻の上で円を描くように動いている。
 味わうようなその動きに、フェイトは何度も身を捩る。こぼれた涎が顎を伝って六課の制服に無色の染みを残す。

「な……何だか……やらしいよ、クロノの手……」
「嫌?」
「……ちょっとくすぐったいけど……気持ちいい」
「なら続けてもいい?」
「……はい」

 舌と触れ合う唇から伝わって来るクロノの唾液はどんな飲み物よりも熱かった。羞恥心と期待で身体は腑抜たように巧く動かない中、その熱さは思考から理性を 焼き尽くす。頭の中は瞬く間にぼんやりと靄に覆われてしまい、何も考えられなくなった。
 今はただ――自分のしたいように、欲望に従ってしまいたい。

「いつ帰らなきゃいけないんだ……?」
「……十八時から待機時間だから、それまでに戻ってはやてに報告して……」

 エイミィと同質の邪悪な笑みをたたえた部隊長が浮かんだ。気を利かせるというより、あれはきっとこうなる事を予測していたのだろう。
 感謝したくなる一方で、隊舎に戻ったら事細かく訊かれてしまうのだろうなぁと肩が重くなってしまった。

「帰り時間を入れても四時間はあるか」

 つまり、汗やら何やらで汚れた身体をシャワーで綺麗にして、脱ぎ散らかした服を綺麗に着直して、乱れた髪を整える時間は充分にあるという事になる。

「クロノは……?」
「オフィスワーク中だ。片付けなきゃいけない書類が溜まってる」
「い、いいの……? んッ……!」
「溜まってるのは書類だけじゃないんだ」
「……それは……私も……」

 たまにしか二人だけの時間が作れないこの関係に、もどかしさを覚えない時は無かった。
 だから、こういう時間は一秒だって無駄には過ごしたくはない。彼に幻滅されてしまうのが怖くて抑えるように心がけてはいるが、どうやら今日はそれすら難しいようだ。
 もう何度喉に流し込まれたか分からない愛しい男性の唾液が腹の底で火に変わった。腰が疼き、ビクンと震える。
 クロノが扉にロックをかけようとする。これからの四時間を思えば絶対に必要な行為なのだが、一時も離れたくないフェイトはもどかしげに身体を摺り寄せて来る。

「くろの、だっこ」
「……自分の歳は忘れないでくれ」
「こういう時くらい……許して」

 日頃の怜悧さを捨て去って、フェイトは懇願した。
 長くて短い四時間が始まった。



 ☆



「さて、テスタロッサ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」

 ご立腹な好敵手兼部下を前に、フェイトはただただ肩を小さくしてちょこんと正座をし、謝罪するばかりだった。
 六課の分隊オフィス。フォワード陣はなのはの指導の下で夜間訓練中だ。本来ならフェイトも参加する予定だったのだが、二時間も遅刻したので、シグナムの 割と容赦の無いお叱りを受けていた。
 レヴァンティンをガツンと床に突き立て、仁王立ちを決めているライトニング分隊副隊長の姿は完全に体育系教師である。フェイトが正座をしているので余計に そんな風景に見えてしまう。

「歩く責任感の塊のようなお前が、大事な新人達の訓練に遅刻するくらいだ。余程の事があったのだろうと思う」

 感慨深げに肯くシグナムだが、フェイトは同意できなかった。余程の事が起こったのは間違いないが、とんでもなく個人的で私用な事である。

「エリオやキャロも心配していたぞ」
「本当にすいません……」
「それは私にではなくあの子達に言うのだな」
「はい……」
「まぁ、たまにしか会えない想い人だ。生真面目なお前でも羽目を外してしまう気持ちは分かる」

 想い人というのは古風なシグナムらしい表現だ。
 自然と頬が熱くなる。

「シ、シグナム。その、そういう話はエリオ達の前では」
「もちろんだ、するつもりなど毛頭無いから安心しろ。母親代わりのお前の逢引話などできる訳がなかろう」

 凄まじい背徳感を覚えてしまう言葉だった。
 思わず反論してしまいたくなるが、生憎と似たり寄ったりな形になってしまっているのでどうしようもない。

「しかしだ」

 レヴァンティンが床を打つ甲高い音が響く。誰もいない事にフェイトは心から感謝をした。今の姿は醜態というレベルの話ではない。穴があれば入りたいし、 誰かに見られれば恥ずかし過ぎて死んでしまうのは間違いない。

「見るからに逢引した痕が分かるというのは……な」
「は?」
「は、ではない。隊舎に戻る前に鏡を見なかったのか?」

 鏡ならシャワーの時に見た。行為の痕跡もちゃんと全部綺麗に流して来たはずである。
 不思議そうに眼を瞬かせるフェイト。シグナムは呆れた様子で溜息をつくと、自分のデスクから手鏡を持ってフェイトに突きつけた。

「首元を見ろ。顎の下辺りだ」

 釈然としないまま手鏡を受け取り、言われるままに覗き込む。

「………」
「どうだ、分かったか? 今日の夜間訓練は私が代行する。お前は受理した資料関係の整理をやって休め」
「……すいません」
「そう思うなら少しは自重しろ。今頃クロノ提督もエイミィ通信司令から同様のお叱りを受けている頃だろうが」

 手鏡をデスクに戻したシグナムは嘆息づいてオフィスを出て行く。
 これはちゃんとした埋め合わせをしなければ拙いだろう。エリオやキャロの訓練に付き合える時は少ないし、スバルやティアナの成長具合も実際に自分の眼で確かめて おきたかったが、これではどうしようもない。エリオ達は分からなくても、スバル達は分かってしまうだろう。年頃の女の子にこれは少々刺激が強いかもしれない。
 数十分の正座ですっかり足が痺れてしまった。立ち上がろうとするものの、情けなくも千鳥足を踏んでしまう。
 取り合えず自分のデスクに向かい、エイミィから受け取って来た資料関係の整理を始めようとして――。

「………」

 もう一度、今度は自分の手鏡に手を伸ばす。
 鏡に映る自分。その首の周辺に指をそっと這わせる。赤い痕が幾つも付けられたそこを。
 小さな鈍痛がした。思い出したようなその痛みにフェイトは柳眉を細める。もっとも、それは耐えるような仕草ではない。何かを味わうような、そんな感じだった。
 エイミィに冷やかされているクロノの姿を思うと笑みが込み上げて来る。誰に見られる訳でもないので、我慢せずに笑みを洩らした。
 寝る前になのはに不思議がられるだろう。歩く朴念仁な彼女への誤魔化し方を考えながら、フェイトは資料の整理を始めた。





 fin

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 いつか書いた温泉話と似ている感じもしますが、まぁ、大人版という事で。
 stsの大人っぷりからは違和感しか出ないこのお題シリーズ。十九歳なんだから恋もしようぜ魔法少女。





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